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冬の戦士

[Photo top] Credit: Mme Emil. 


どんなに防寒対策をしても、厳しい冬の寒さが分厚いレイヤーに浸透して体を芯から冷やしてしまうこともあります。そんな時は、サーマルベースレイヤーの下着を着用し体を保護することが必要です。男性も女性も着る「ロングジョン」との愛称で知られるサーマルベースレイヤーは、2つのピースで構成されています。ベストまたは半そでシャツとロングパンツ(ロングジョンの名前の由来でもある)の組み合わせです。生地を合成繊維と合わせて二重構造にするデザイナーもいますが、メリノウールの場合にはその必要はありません。

メリノウール製のサーマルベースレイヤーは、最高の着心地で、厳しい寒さを感じさせません。超極細のメリノはコットンと同じくらい柔らかく、体温を上げ過ぎることなく、体にとって最適な温度を保ってくれます。ベースレイヤーと同様に、バリアとして外気から肌を保護する働きをしますが、ベースレイヤーよりはゆとりがあって、より細かい織り地になっています。

 

 

サーマルベースレイヤーの優れた点:

サーマルベースレイヤーにお金をかけるべき最大の理由は、着心地の良さと暖かさです。メリノウールは世界でも最も柔らかく細い繊維のひとつで、平均的な人間の髪と比較してその細さは3分の1以下です。ジャージ生地にも負けないほどの着心地の良さに加えて、他のもっと厚手で重いウールやデニムでできたアウターレイヤーにも負けない防寒効果があります。

サーマルベースレイヤーの働き

サーマルベースレイヤーは一般的に超軽量の生地から作られ、バリア機能があるので、その下にある空気を閉じ込め、体温の維持を助けてくれます。通常、中程度の重さの服の下に着用し、体が冷えるのを防ぎます。柔らかくて着心地が良いため、パジャマとして着用する人もいます。

従来ベースレイヤーは、体にぴったりフィットしたものを選び、肌に直接着用します。サーマルベースレイヤーの場合も同様ですが、その人の好みや着る目的によって少しゆとりのあるものを選んでもかまいません。

多くの人は、サーマルベースレイヤーを着心地の良いパジャマとして愛用しています。メリノウールには通気性があるので、夜寝ている間体を温めすぎず、最適な体温を保ってくれます。また、冬の乾燥する時期に肌のかゆみに悩まされる人にとっても、肌にやさしいソフトな素材として好まれています。

リサ・グリプラス(Lisa Griplas) はメディア&コミュニケーション業界で10年以上の経験を持つ。ジャーナリストだったリサは新聞社で数年間働いた後、ザ・ウールマーク・カンパニーに移り、グローバルエディターとして今日に至る。